「ahamo」とは?【現役スタッフが解説】【超・市場破壊】
こんにちは。ゆう_です。
「携帯料金は4割値下げの余地がある」菅総理の発言から約2年。
結局、大して安くはならないままでしたが、遂にドコモが国と手を組んで(私の偏見と憶測)最狂のプランを作りました。
それが「ahamo(アハモ)」です。
絶妙にダサいネーミングとamazonによく似たタイトルロゴはさておき、果たしてこのプランは何が凄いのか。
ショップスタッフの見解も含めてお話していきます。
かなり長くなりますが頑張ってください。
何が凄いのか?
かなりネットでは騒がれていますが、ahamoの凄い理由は「価格」と「条件がほぼ無い」ことです。
プランは1つのみ。
・20GB+5分無料通話:2,980円
これだけ。え?安くね?
オプションは清く2つのみで
・1GB追加:500円
・かけ放題:1,000円/月
だけ。電話する人も安心。
しかもこれまでのような※印の注釈はほぼなく、強いて挙げるならば
・個人名義のみ
・20歳以上のみ
だけです。大概当てはまらないので大丈夫ですね。法人名義は残念。学生の方は両親にお願いしましょう。
「条件」と聞いてピンとこない人は、以下の画像をご覧ください。
これ見て「?」ってなった経験、ありますよね?
ahamoにはこのような条件がほぼ無いです。
今までのドコモ・他社比較
では、具体的に見積もってみましょう。
※基本的に、ahamoの
「20GB+5分通話+縛り無し」に近いプランで比較します
・(6ヶ月間割引!!)みたいな「最初の内だけ」的割引は最終的に関係ないと思っているため全て省きました
・【条件を全て満たせた場合】(満たせなかった場合)で書いてあります
・全て税抜きです。携帯料金下げろとかいう前に 消費税減税してNHKをスクランブルにしろよ
①ドコモ (ギガホ)
・30GB(キャンペーン中は60GB そんなに使わんわ)
・条件:dカード支払/ドコモ光契約/家族3人
・元7,150-170-1,000-1,000=4,980円
・5分通話:+700円
【合計:5,680円】 (〜7,850円)
ドコモにしては意外と高くない気がします。しかし安くはないし、条件が多すぎますね。1つも満たせない場合の料金の高さが際立ちます。
尚、5Gの場合は100GB・キャンペーン中は無制限になり、+500円になります。そこまで使うのか...?
②UQ (スマホプランR)
・10GB
・条件:家族2人以上で利用
・元2,980-500=2,480円
・10分通話:+700円
【合計:3,180円】 (3,680円)
条件は比較的簡単ですが、1人目には家族割が適用されないため、注意が必要です。
③ワイモバイル (Rプラン)
・14GB +10分通話込みのプラン
・条件:家族2人もしくは光契約
・元4,680-500=4,180円
【合計:4,180円】 (4,680円)
割とシンプル。ただし「1人目は家族割対象外」の上「家族割と光割引は重畳適用されない(どっちか満たせばOKだけど、両方満たしても割引額は同じ)」点は注意。
比較
では、安い順に並べていきましょう。
①ahamo・楽天:2,980円
②UQ:3,180円
③ワイモバイル:4,180円
④ドコモ:5,680円
料金的にはahamoと楽天が一番安いですね。
一応UQとワイモバイルは「10分通話無料」ですが、その分使えるデータ量が少ない。足りる人多そうですけどね。
尚、ahamoは1,000円足すとかけ放題になりますが、その場合でもワイモバイルより安く、UQの2倍データ量が使えるので色々と強いです。だからヤバい。より詳しく解説します。
楽天モバイル(と格安SIM)がヤバい。その理由
どうして「ヤバい」とネット上で騒がれているのか?特に「楽天が可哀想」という声が多いです。
ahamoでかけ放題にするためには+1,000円する必要があり、かつ楽天エリアならデータ通信無制限。料金、数字的には楽天がリードしているように見えます。しかも1年タダ。
理由は簡単です。「通信品質の差」です。
楽天は去年の春にサービス開始したばかり。楽天エリアは以前より着実に拡がってきてはいるものの、東京・名古屋等の大都市以外は、未だにauのローミングです。
5GBしか使えません。
足りる方には問題ありませんが、これだけサブスク・ネットコンテンツが普及した今日、足りない方も多いでしょう。
ahamoなら、どこでも「20GB」は使えてしまいます。負けています。
しかも、「無制限」を謳う楽天エリアでさえ、まだ整備が甘いのか、地下等で圏外になる、との報告も多いです。これでは、料金以前の問題になってしまいます。
ahamoなら、高品質なネットワークの恩恵をそのまま受けられます。大抵カバーできています。負けています。
かけ放題にするにも、月プラス1,000円払えばOKです。
『都会ではたまに圏外、ほぼ5GBプラン、かけ放題2,980円!!』VS『全国どこでも繋がる20GB、かけ放題3,980円!!』なら、みんな後者を選びます...よね?
また、トドメに「サービス開始が2021年3月」であること。楽天のサービス開始は去年のほぼ同時期であるため、『無料期間終わるしahamoにしよう』なんて人も多いはず。一気に楽天ユーザーが減る可能性があります。
電波の入らないスマホは、ただの板になってしまいますからね。
おすすめ出来ない人
さて、ここまでahamoのすごいところばかり解説しましたが、万人に勧められるものではありません。
①オンラインでしか手続き出来ない
例えば、あなたのスマホの電源が突然つかなくなったとしましょう。充電してもつきませんでした。大概の方は「よし、ショップに行って見てもらおう」となる筈です。
これが出来ません。
その他、わからないことは全てチャット相談(LINE的なやつ)、実店舗での案内不可。機種もオンラインショップでのみ、購入可能です。(持ち込みはOK)
これが難なく出来る人は、何も問題ないでしょう。しかし、出来ない人。そして「やろうとしない人」。
絶対無理です。
②ファミリー割引は適用出来ない
「ファミリー割引」とは?
1:家族間通話が無料になる
2:ギガライト、ギガホなら最大1,000円割引になる
こんな感じ。これが適用出来ません。
例えば、
・息子:ahamo(かけ放題つけていない)
・母 :ギガライト(5分通話無料のオプションつけている)
この場合、お互いに5分以上かけると通話料がかかってしまいます。逆も然りです。家族のはずなのに家族回線としてカウントしません。
また、「ギガライト・ギガホ」プランは、ドコモ利用の家族人数に応じて割引が入ります。
・1人:なし
・2人:−500円
・3人:1,000円
元々6,980円のギガホも、家族3人以上がドコモ利用なら5,980円になる訳ですね。
この割引も入らないことになるため、一例として
・母 :ギガホ:5,980
・父 :ギガホ:5,980
・息子:ギガホ:5,980
この家庭の、息子がahamoに変えた場合
・母 :ギガホ:6,480(+500円)
・父 :ギガホ:6,480(+500円)
・息子:ahamo:2,980
になります。これはあくまで一例ですが、現在のプラン状況によっては、料金が高くなる可能性もあります。
支払いがみんな一緒だったり、LINE電話しかしないなら、あまり問題ではないですね。
(現役スタッフの)感想
色々書きました。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
今回のプラン、個人的に「かなりアリ」だと思います。そして、「キャリアの本音」が伝わってくるものでもあります。
自分で全てできる人に、キャリアの高い料金は不要です。しかし、通信品質を手に入れるためには、キャリアが必要でした。
ahamoなら「ドコモの通信品質そのまま」+「20GBは5分通話2,980円」で契約できます。サポート不要な人にとって、これほど最良なプランはないでしょう。
というのも、携帯料金が安くならない背景に「サポートがあるから」が挙げられます。
故障したらとりあえず持っていって、改善策を教えてくれる。手続きできる。クレームだって言える。料金プランも案内してくれる。データ移行も、黙っていれば最低限移行してくれる。操作案内だって何回も無料でしてくれる。
料金だって、よく海外と比較されますが「全国どこでも、地下でも山でも」繋がる。それは何故か?基地局を全国に沢山作り、それを日々メンテナンスして、きちんと繋がるようにしているから。
これほどのものを運営するのには、それなりのお金が必要です。金=サポート。しかしショップのサポート(操作案内)はタダ働きに近いです。お金になりません。
この「ahamo」は、手続き・サポート体制を全てオンライン化することで「人件費を極限まで削り」実現したもの。
「安くしろ」と騒ぐ人の多くは、この現場の苦労、背景を知らないか、勘違いをしています。
このプランが示すのは
『サービスには対価(お金)が必要』
ということ。それが垣間見える内容でした。
ドコモは間接的に伝えたかったのでしょう。
新規・MNPは2021年3月から。
既存のドコモユーザーは、2021年5月から提供予定です。
ご興味のある方はお試しを。
今なら、事前エントリーした方に、dポイント3,000プレゼントのキャンペーンも実施中です。
↓こちらからどうぞ
ndo.docomo-de.net
私の場合、楽天モバイルの無料期間が5月までなので、少し様子見してみます。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
ではでは。